はじめに

1:商品の数字はなに? | 2:コンタクトレンズの構造は? | 3:今最も使われているコンタクトレンズは? | 4:コンタクトレンズの歴史

1:商品の数字はなに?

まずコンタクトレンズのパッケージに表示されている数字の意味を知りましょう。その数字はコンタクトレンズの規格です.例えば以下のように表示されています。
パッケージの説明

重要な数字は3つの数字です。BCP(あるいはPWR)、D(あるいはDIAまたはS)に付いている数字です。そしてBCはベースカーブBase Curveのこと、P(あるいはPWR)はレンズ度数Powerのこと、D(あるいはDIAまたはS)はレンズ径Diameter(あるいはsize)のことです。

パッケージに表示されている3つの重要な数字
BCベースカーブレンズの後面カーブをいい、曲率半径で表します。単位は「mm」です。B.C.8.6mmということは、半径8.6mmの円周の丸みと等しいカーブのレンズを示しています。
P(あるいはPWR)レンズ度数レンズの屈折力をいい、単位は「D」(ディオプター)で表します。
D(あるいはDIAまたはS)レンズ径レンズの直径をいい、単位は「mm」で表します。

具体的にはBC8.6mm、P(あるいはPWR)-3.0D、D(あるいはDIAまたはS)14.2mmなどと表示されます。単に8.6mm/-3.0D/14.2mmと書かれている場合もありますし、もっと簡単に8.6/-3.0/14.2と書かれている場合もあります。コンタクトレンズの規格は、通常、これらBCP(あるいはPWR)、D(あるいはDIAまたはS)の3つの組み合わせによって決まります。乱視用CLのP(あるいはPWR)にはレンズ度数・乱視のレンズ度数・乱視の軸方向が記入されています。自分のコンタクトレンズの規格は知っておきましょう。買い替え、変更などに役立ちます。

2:コンタクトレンズの構造は?

コンタクトレンズ断面図

3:今最も使われているコンタクトレンズ(CL)は?

平成12年と15年に日本眼科医会が全国で実施した小中高生を対象としたコンタクトレンズ装用状況調査によりますと、レンズの種類では、ソフト系レンズの装用者が圧倒的に多く、小学生では91.7%(うち使い捨てレンズ75.0%)、中学生では92.6%(うち使い捨てレンズ78.5%)、高校生では88.1%(うち使い捨てレンズ65.9%)を占めていました。2006年現在、コンタクトレンズ市場におけるシェアを出荷数で見た場合、コンベンショナルレンズ(ハードコンタクトレンズと従来型ソフト系コンタクトレンズ)の割合は2割しかありません。残りの8割はソフト系コンタクトレンズの使い捨てタイプと頻回交換タイプに占められています。最も消費されているのは使い捨てソフト系コンタクトレンズの一日使い捨てタイプです。

余談:筆者は第一選択として似ハードコンタクトレンズ(HCL)をお勧めしています。しかし、装用時異物感が強くて、装用が困難な方には次に一日使い捨てタイプのソフトコンタクトレンズ(SCL)をお勧めしています。

4:コンタクトレンズの歴史

コンタクトレンズはハード系とソフト系があります。1950年代にまずハード系のコンタクトレンズ(HCL)が作られました。当時のものはガス透過性のないPMMAという材質でできていました。1970年代にはガス透過性のあるRGPで作られるようになりました。一方ソフト系のコンタクトレンズ(SCL)は1970年代から作られ始めました。SCLはFDA分類といってグループI、II、III、IVに分類することが多いです(HCLもFDA分類で分類されますが)。

コンタクトレンズの歴史
※ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社ビジョンケアカンパニー提供/アキネット株式会社製作「コンタクトレンズ教室」より改変

余談:上図でおわかりでしょうが、2000年頃まで、FDA分類の分類にはないSCLであるソフィーナRという非含水ソフトコンタクトレンズが発売されていました。しかし現在は販売中止となっています。角結膜乾燥がつよいStevens-Johnson症候群の患者さんにとっては、この非含水のソフィーナが装用感がよいと言われていましたので、販売中止は残念です。今後、非含水のソフトコンタクトレンズを求めるなら、後で説明するシリコーンハイドロジェルのソフト系コンタクトレンズに期待しましょう。

    【主な参考資料】
  • ・日本眼科医会生涯教育講座第51回「コンタクトレンズの臨床」
  • ・ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社運営サイト  コンタクトレンズ教室
  • ・コンタクトレンズメーカー各社のホームページ・製品資料