黄斑円孔
網膜剥離
眼底出血・硝子体出血
黄斑円孔
Q1:目はどういう仕組みになっているのですか? | Q2:網膜とはどういうものですか? | Q3:硝子体とはどういうものですか? | Q4:黄斑部とは眼球のどこにあって、どんな働きをしていますか? | Q5:黄斑部の病気には何がありますか? | Q6:黄斑円孔とは? | Q7:黄斑円孔の症状は? | Q8:黄斑円孔の治療は? | Q9:お黄斑円孔の予後は?
黄斑円孔
Q1:目はどういう仕組みになっているのですか?
A1:目の仕組みとカメラの仕組みはよく似ていて、次のように対比できます。
カメラ→目 | ボディ→結膜と強膜(しろ目) | フィルター→角膜(くろ目) | レンズ→水晶体 | しぼり→虹彩 | フィルム→眼底あるいは網膜
Q2:網膜とはどういうものですか?
A2:カメラのフィルムのあたる部分を眼底あるいは網膜と呼びます。ある物体を見る場合、レンズの働きをする水晶体が光の屈折力を変えて、眼底あるいは網膜にその物体の像を結びます(上図参照)。網膜では受けとった情報を意味のある「画面」にして脳に送り、脳ではじめて「現像」して「見る」ということになります。よって網膜は視力に影響する重要な膜と言うことになります。
Q3:硝子体とはどういうものですか?
A3:硝子体は眼球の内部の大部分を満たしている、無色透明の卵白よりやや固いゼリー状のもの(透明なゲル)で99%が水です。硝子体は水晶体の後ろに接し、眼球の奥では一部で網膜とくっついていますが、ほとんどは軽く網膜と接しているだけです。役割としては、眼球の形を保つと 同時に、眼球に入ってくる光を屈折させます。硝子体は歳とともにしだいに水になって縮んでいき、ある時期になると網膜から剥がれていきます。剥がれる時に、その一部が膜となって網膜上に 残ってしまうことがあります。この膜は網膜の表面にくっつくだけでなく、縮んで網膜に皺を作ることがあります(黄斑部というところに皺がよった場合、黄斑上膜と呼びます)。
Q4:黄斑部とは眼球のどこにあって、どんな働きをしていますか?
A4:網膜の中心部分を黄斑部と呼びます。視力を主に司るところです。この部分に障害が生じると視力が極端に低下します。一般にいわれている視力とはこの網膜の黄斑部での視力、つまり中心視力のことです。ちなみに中心外の 視力は中心視力に比べて大変悪く、視線が2度ずれると0.4、また5度ずれると0.1に下がり10度はなれる0.05くらいの非常に低い視力になります。
Q5:黄斑部の病気には何がありますか?
A5:黄斑円孔、黄斑上膜、加齢黄斑変性などがあります。黄斑上膜については上記Q3:硝子体とはどういうものですか?を参考にしてください。加齢黄斑変性については、社団法人日本眼科医会のサイト「目についての健康情報/加齢黄斑変性」で詳しく説明しています。
Q6:黄斑円孔とは?
A6:黄斑円孔とは、網膜の黄斑部に穴(円孔)が生じる病気です。硝子体は歳とともにしだいに水になって縮んでいき、ある時期になると網膜から剥がれていきますが、剥がれる際に何らかの影響で網膜が牽引され、黄斑部に穴(円孔)を開けてしまう病気が黄斑円孔(左図:MacularHoleの指す、赤く丸くみえる部分)です。
Q7:黄斑円孔の症状は?
A7:物を見ると真ん中がかすんで見えたり、ゆがんでしまいます。円孔の進行と共にその程度は悪化していき、視力が低下してきます。但しこれはあくまで中心視力の低下であって、中心外視力は保たれています。よって通常完全な失明に至ることはまれです。
Q8:黄斑円孔の治療は?
A8:硝子体手術が必要になります。まず、硝子体と網膜上に残っている膜を手術的に除去し、円孔に加わっている牽引を解除します。そして円孔を閉鎖するために特殊なガスを硝子体腔に入れます。このガスは、2週間程度で吸収され水に置き換わっていきます。円孔は眼の奥に開いているので、ガスが常にその部分にあたるように術後1~2週間うつ伏せや横向きの姿勢が必要となります。
Q9:お黄斑円孔の予後は?
A9:初回の手術で7割~8割の方が円孔が閉鎖するといわれていますが、残りの方は残念ながら再手術が必要なことがあります。円孔の大きさが小さいうちに、また開いてからの期間が短いうちに手術を行った方が視力が回復しやすいと言われています。しかし、網膜は非常にデリケートな組織であるため、円孔が閉鎖しても視力の回復に時間がかかります。半年から1年程してから視力回復する場合もあります。

