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緑内障

緑内障とは

緑内障は、視神経が障害されて視野(見える範囲)が狭くなる病気です。眼の中には「房水」と呼ばれる液体が循環していて眼球の内圧(眼圧)を一定に保っています。(一般的な眼圧の正常範囲は10~21mmHg) 緑内障は「眼圧の上昇」がその原因のひとつといわれています。

原因と症状

わが国の緑内障患者さまのうち約60%は、眼圧が正常範囲であるにもかかわらず緑内障ということがあります。
人の平熱がそれぞれにあるように、視神経の眼圧に対する耐性も人それぞれで、適した眼圧値があるためです。
緑内障の起こり方には、(1) 生まれつき起こっているもの、(2) 急に強い頭痛や吐き気をともなって充血や眼痛、かすみ目を起こすもの(急性緑内障発作)(3) 原因不明にじわじわと起こるもの、(4) 進行した白内障が原因で緑内障発作を引き起こすものなどさまざまなパターンがあります。

ほとんどの緑内障では、残念ながら初期には自覚症状がありません。ですから人間ドックで緑内障を疑われたり、ご家族に緑内障の方がいらっしゃる場合は「精密検査」を受けましょう。一度障害された視神経は元どおりに回復しないので、「早期発見・早期治療」が何より大切だからです。発見・経過観察は、「眼圧測定」「視野検査」「眼底検査」「OCT/ HRT(特殊な光で視神経を撮影して、その画像をコンピューターで解析するもの)」などで行います。 最近では、光干渉断層計(OCT)によって視野に異常が検出される前の「前視野期緑内障(極早期緑内障)」も診断可能となっています。

写真:原因と症状

治療

治療の目的は「病気の進行をくい止めること」で、眼圧を下げる方法を検討します。まずは点眼薬を使います。
たくさんの緑内障点眼薬が開発されていますので、効果を確認しながら薬剤を選択します。ですから忘れずに点眼することも大切です!
点眼薬で眼圧のコントロールがうまくいかないときには、手術を行うことがあります。

眼圧上昇は、(1) 房水の流出路に異常が生じる(2) 房水がたくさん作られる などの理由で、眼球内に房水がたまることで生じていると考えられ、点眼薬もこれらに対応して作られています。 点眼薬でコントロールできない場合の手術は「房水の流れ道を作る」ものです。進行した白内障による緑内障では、早期に白内障手術を行わねばなりません。

<監修:松井 孝明>